新型コロナの感染拡大を受けいよいよ緊急事態宣言が発令されました。私の勤めている会社も3月の終わりから在宅勤務へと変更され、週末の不要不急の外出は控えております。
最初のうちは在宅勤務も快適で家族との時間も増えて喜んでいましたがさすがにこれが5月まで続くと思うと暇です。今回は自宅で過ごす1か月のお供になるような長編漫画をご紹介します。
今回の選考基準は
- 単行本10巻以上
- 完結している
- ちょっと古め
- 長すぎない(50巻とかあると大人買いできないので)
で活きたいと思います。
目次
■鋼の錬金術師/荒川弘(全27巻)
アニメシリーズや映画にもなったので大変有名な作品です。錬金術が発達した世界で、母親をよみがえらせようとして失った弟の体と兄の手足を取り戻すため、錬金術師の兄弟が不条理に立ち向かいながらも成長していく物語です。
登場人物が非常に多いながらもそれぞれの背景設定がしっかり練られておりすべての登場人物に感情移入できます。また少年漫画と思えないほどある種”重い”テーマを扱っているにもかかわらずコミカルな表現や軽快なストーリーで進んでいきます。中には胸が熱くなるシーンも多く作中何回も泣きました。
個人的にはドラゴンボール、スラムダンクと並んで国宝に指定すべき漫画だと思っています。
■RAVE/真島ヒロ(全35巻)
こちらもアニメ化された少年漫画です。ストーリは王道の少年サクセスストーリーで世界観がドラクエみたいです。物語は光の聖石レイヴと闇の魔石ダークブリングの戦争により、当時世界の10分の1を破壊したと言われるオーバードライブが起こってから50年後の世界。ガラージュ島に暮らす少年ハルは、初代レイヴマスターのシバからレイヴを受け継ぎ、二代目レイヴマスターとなったハルは世界を救う旅に出ます。
”別れ”を非常に上手に描いた作品といった印象です。後半怒涛の胸熱シーンがあります。ほぼすべての読者が『ジーク!!!泣』となります。
■蟲師/漆原友紀(全10巻)
いにしえの日本のような場所で蟲師と呼ばれる職業のギンコが蟲が要因で起こる様々な怪奇現象を解決していきます。短編で綴られるはなりが大きな世界線でつながっており読んでいて時間を忘れる作品です。どこか懐かしい風景や世界観のなかで現代の人が感じなくなってしまった不可思議を思い出させてくれるような雰囲気があります。バトルシーンなどはなくどこかゆったりと話しが進んでいくので時間をかけて味わいながら読んでほしいです。
■BLAME!/二瓶勉(全10巻)
舞台は人類の生存圏はネットワーク・スペースへと置き換わり、仮想空間の事象を現実世界へ反映させるなど現在では考えられないくらい発達した超未来。厄災により人類はネットへのアクセス権を失い、市民権を失った人類をネットセキュリティたちが恒常的に駆逐しています。そのような中主人公のキリイがネットワークへの正規アクセスを可能にする『ネット端末遺伝子』をもつ人間を探し強大な世界を放浪する話です。
たった10巻なのに読み終えた後圧倒的に疲れます。かといって文字は少なく圧倒的な画像による情報と背景や世界観を読者の創造に委ねまくっており細かい説明は一切ありません。それこそが二瓶勉作品の良さです。なお、本作品の世界観の前段にあたる世界を表現した読み切り『NOiSE』もあります。